2020年度9月度 DNA定例会開催レポート

2020年9月18日(金)にDNA定例会を開催いたしました。

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今回の定例会は、「2024年度を見据えた運送事業者の人事制度」をテーマに、会員企業のエスエーサービス株式会社の人事制度改革について、同社の坂中社長と同社の人事制度改革パートナー企業・御堂筋税理士法人の村尾氏をお迎えしたトークセッション形式で展開いたしました。

2024年4月1日から運送業界で適用される時間外労働上限規制(年960時間)。来るべき時短労働ルール化に向けて働き方をどう変えていくのか?多くの運送経営者の最大の関心経営課題をエスエーサービス株式会社としてどう取り組まれているのかについてお話し頂きました。

時短勤務に向け社員の業務生産性向上の為には、社員の意識づくりを変えることが必須。その前提の下、同社では何が社員にとってこの会社における“働き甲斐”が何なのかを見極め、そこに応じた部門毎のキャリアコースを新たに設計しました。その上で、個々の社員が自発的に自分に合う今後の働き方を選択する施策をスタートさせました。

制度構築にあたり、重要だったのは社内コミュニケーションだったようです。なぜ新評価制度が必要なのか?エスエーサービス株式会社ではどの様な切り口で社員の働き方を評価していくのか?経営者から経営管理者層に伝えていくコミュニケーション。新制度にあたり経営管理者層が社員の働き甲斐を評価できるように月一ベースの面談を行うコミュニケーション。リニューアルされた評価制度に対して社員が納得感をもって理解できることを目指し、コミュニケーションの質と量を上げていくことにこだわったようです。

これまでの運ぶ量で評価される稼ぎ方から、リーダシップにより組織の生産性を高めることが評価される働き方へ。会社の大きな転換点により、数人のドライバー社員の退職が発生したことも事実です。しかし、この機会に社内全体で改めて エスエーサービス株式会社の経営理念“安全を第一に、お客様の繁栄と社員の幸福(しあわせ)を運びます。”の意味を考え、これからの時短勤務への時代にどうチャレンジしていくのかについての意識共有と一体感が得られたことが収穫だったと坂中社長は話されていました。

今回の定例会トピックそのものが、多くの運送経営者の最大関心事ということもあり定例会参加者からはより突っ込んだ質問がなされ、社内資料を共有して欲しいというリクエストも多くありました。良いことも悪いことも包み隠さず情報開示された坂中社長のご厚意に感謝したいと思います。 DNAは今後もこうした企画を展開させて頂く予定です。

※この定例会の模様はDNA会員企業向けのこちらのFacebookページでご視聴いただけます。

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